1 但馬水泳協会のあゆみ
 但馬地方では、昭和30年代の後半になって、小・中学校にプールが備えられるようになってきた。それにともない、中体連の水泳競技会や小学校の各市町の競技会が徐々に開かれるようになってきた。
 また、昭和52年(1977)、橋本勇氏らが中心になり各市町、各スポーツ競技団体が加盟し「但馬体育協会」が組織され、「但馬総合体育大会」が年一回開かれるようになった。
 しかし、水泳競技に関する団体はなく、但馬総合体育大会でも、水泳競技会はなかった。
 昭和53年(1978)9月、但馬体育協会主催で但馬全域の「但馬水泳記録会」が城崎中学校で開催された。この大会運営に関係した橋本勇、中田正愛、大森一夫、宅見幸男諸氏を中心にその年10月、県水連の指導なども受けて「但馬水泳協会」が発足した。

2 但馬水泳協会の事業内容
(1)但馬総合体育大会水泳競技会
但馬水泳記録会は、昭和55年(1980)からは「但馬総合体育大会」の中で、行われることになった。この「但馬総合体育大会」は、市町対抗で行われた。
 この大会は、多数の市町の合併で開催が困難になった平成19年(2007)の第32回まで続いた。この間、一般成人への水泳競技の普及、各市町の水泳競技者の発掘、拡大等に果たした役割は大きいものがあった。
(2)但馬オープン水泳競技会
 但馬総合体育大会水泳競技会の廃止にともない、同大会で発掘された競技者の活動の場として、平成20年(2008)より「但馬オープン水泳競技会」を6月の最終日曜日に開催している。
(3)但馬年代別水泳競技大会
 平成6年(1994)より毎年3月の第1日曜に開催している。小・中・高校生よりすべての人が対象である。但馬内に限らず、広くインターネット等を通して参加者を募集している。一般成人については、日本マスターズ大会の開催方法を参考にしながら行っている。
(4)但馬小・中学生水泳競技大会
 昭和59年(1984)より、学年別の大会として開催している。長く小学生だけの大会であったが、但馬内で中体連関係の水泳競技会が開かれなくなつたこともあり、近年は中学生の部も設けている。小・中学生とも、学校での水泳競技への取り組みが低調になってきたこともあり、参加者は激変してきた。

3 将来展望
・各種大会で活躍した小・中学生が、将来但馬内で大会運営等に関わり、後輩育成のために献身することを望んでいる。
・最近中学校の統廃合により、新しい中学校の校舎建設も進んでいるが、プールを設置しない学校も見られるようになってきた。中学校でも水泳指導の徹底が必要。さらには、中体連などでの水泳競技会が望まれる。
・年少者から高齢者まで、水泳競技を通して、生き甲斐の創造、健康の維持増進に役立つようなイベント、競技会等を推進していきたい。
・但馬水泳協会の活動に賛同する人に協会への参加を呼びかけ、役員の拡大を図る。